市場の仕組み
⒈産地 全国のJA全農などから野菜や果物を市場に集荷する。
⒉市場 生産者と仲買人・小売買参人の間に立ち、生産者に代わって商品の価格を決め、商品を流通させる。
⒊仲卸 市場に集荷した商品を買うのが仲買人と呼ばれる人たち。
⒋小売(量販店など) 小売買参人(量販店のバイヤーなど)
一般の流通業を超える醍醐味
いかに生産者側にも買う側にも納得のいく価格を形成して流通させるか。それが市場の営業の腕の見せどころである。
生産者との日頃のコミュニケーション、仲買人・小売買参人との無理を頼める人間関係。それにも増して、価格形成の根拠となる市況や産地の情報収集などが大切になってくる。大変な仕事である。その反面、商品の価格形成の責任まで負う仕事だけに、一般の流通業を超えた醍醐味がある。
備後約60万人の食卓を支える
備後青果を経由して供給される青果物は福山市、府中市、井原市、笠岡市など備後消費圏約60万人の食卓を支えている。
情報収集機能、集荷機能、価格形成機能を持つ市場。その中でも、最近では情報収集機能がより大きなウエイトを持つようになってきた。
激しい情報戦が繰り広げられている今の市場。情報力をベースに、緻密な判断力でこなしていく知的ビジネスの場なのである。
朝の3時出勤、昼の12時に退社
市場の朝は早い。とれたての生鮮野菜や果物をその日のうちに供給するのが市場の役割だからである。
備後青果(株)の出勤時間は、午前3時から昼の12時まで。朝早く出勤するかわりに世間の人が働いている時間帯にフリータイムとなる。残業で縛られることも皆無に等しい。通勤ラッシュや交通渋滞に会うことも滅多にない。慣れれば、むしろ自分の時間を有効に使えると思えるようになる。
仕事のやりがい(営業)
市場は価格形成機能を持ち、そこに一般の流通業を超えた醍醐味があることは先に述べたとおりである。その醍醐味をじかに味わえるのが担当産地をもつ営業である。この営業にはすぐになれるわけではない。入社したら、まず荷受けを担当し、市場の機能を肌で覚える。その後は、徐々に販売に携わり、営業としての取引ノウハウを身につけたのち、販売担当者になる。
仕事のやりがい(将来への夢)
備後青果(株)は同族的な色彩が一切ない企業であることが、社員のやる気を引き出している。つまり、経営の頂点までも目指せる会社なのである。
早朝4時、市場は戦場と化す。空気はまさに”殺気”だっている。毎朝が真剣勝負。入荷した品物が完売すれば充実感は格別だ。
午前11時半くらいから、営業もリラックスタイムに入る。数時間前の戦争状態はまるで嘘のよう。お昼12時の退社まで、各営業はマイペースで明日の段取り、産地情報の収集などで時間を過ごす。
まだ世間では、仕事の真っ最中だというのに、この時間に会社を後にすることができる。その分早く出てきているのだが、一度これを味わうと世間の皆様になぜか優越感を感じてしまうものだ。
備後青果の社風をひと言で表せば、この言葉に落ち着く。肩肘張らず、普段着のままの気持ちで付き合える人たちばかりなのだ。しかし、決してなあなあで仕事をしているわけではない。互いに売上げにしのぎをけずる。いい意味で営業同士の競争心は旺盛だ。
備後青果には社員49名中9名の女子社員が働いている。市場といえば男性が活躍しているイメージがあるが、近年は市場でも活躍している女子社員も増えてきている。備後青果の現場でもその窓口が開かれている。
新人は、入社後数年間は端ら見れば下働きのようなようなこともやる。市場の機能の全体を知ろうと思えば、それもまた必要なことだからだ。しかし、担当産地をもらい、営業として認められた時、与えられる権限は一般企業の比ではない。また、係長などの役職への昇進もやる気次第では早い。辛抱が辛抱で終わらないのが備後青果である。
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